冬の朝    <竹石玲奈>

はじめまして。竹石玲奈です。

寒い日々が続いておりますが、みなさま、三連休をいかがお過ごしでしょうか。
ここ東京でも、雪がちらつく成人の日になりそうです。

こんなときには、なにか心のあたたまるようなエピソードを…と、考えておりましたが、予想以上に難しかったので、今回は背伸びはせずに、お送りすることにします。
少しの間、よもやま話にお付き合いください。


さて。

私は、朝の稽古場の風景が好きです。

ストレッチや筋トレをしたり。仲間とおしゃべりして、笑ったり。
そうして思い思いに過ごすうちに、だんだんと稽古場にエネルギーが溜まってきて、踊るモードに切り替わっていく、その感じが、好きです。

冬の朝は特に、じっくりと時間をかけて身体を温めることが大切ですね。
その重要性をひしひしと感じるこの頃です。

ある日の朝
 

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しかしながら。


布団がなかなか私を離してくれないのも、また、冬の朝。

朝一番の勝負。残念ながら今季は、いまのところ引き分け、いや、負け越しです。
あたたかさが武器の布団、という名の悪魔は、私の貴重な貴重な朝の時間を奪います。
1分1秒を争い、バレエ団へ向かいながら、ひとり噛みしめる、なんともいえぬ敗北感。
そして、明日の勝利を強く胸に誓う、冬の朝。


時間にも、心にも、たとえば道ばたの猫におはよう、とあいさつできるくらいの余裕をもっていたいものです。

バレエ団へ向かう道で
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