白鳥の湖という作品は愛の物語として長い間多くの観客を魅了しています。
なんといっても、第3幕では王子が恋をした女性オデットにそっくりな女性オディールに永遠の愛を誓ってしまうシーンが印象的です。
今日はその3幕のお話です。
様々な国の踊りが集まり華やかな場面である3幕。そこに登場するのが王子の花嫁候補として各国から集まった姫達です。
総勢6人もの姫がそれぞれの魅力で王子にアピールをするのです!
踊りのなかには王子がひとりひとりと踊る場面もあります。
ストーリー的にはこの姫達は王子に選ばれない結末です。
しかし!
ダンサー達はそのストーリーを知っていても、今回こそ!花嫁に選ばれたいという思いで舞台に立っているんです。
そこで!
花嫁候補の姫達へインタビューをしました。テーマは...
"今回こそ!王子に選ばれるために、心がけていることや特別にしていること"
織山万梨子さん・坂本春香さん
[ハンガリー]
姫のピアスは自前なので、願掛けとしてお気に入りのピアスを使っています。
これは以前、友達が作ってくれた物で舞台上でも照明などに綺麗に反射するので周りからも好評です。
普段はぶら下がるピアスは着けないので、姫の時につける特別な物になってます。
他には2幕で白鳥達を演じた後、チークや口紅の色はピンクの衣裳に映えるような色使いを意識してメイク直しをしています。
踊りでは最初に王子と踊るので、後に踊る他国の姫の印象に消されないようにアピールしたいです。
(織山さん)
日髙有梨さん[ロシア]
私はロシア人は自分からグイグイいくよりは、自分の美しさで魅了して引きつけようとするイメージがあります。
それを意識してアピールしたいと思います。
茂田絵美子さん・久保茉莉恵さん
[フランス]
フランスのパリをイメージすると、自由で明るい雰囲気を感じます。
勝手なイメージですが、フランスの姫は自分が選ばれるに決まってる思っているように思えるので自分を強く持って誰よりも目立てるように表現していきたいです。
佐藤かんなさん[イタリア]
王子と踊るときは、熱い視線を大切に!
また元気な姫のイメージを大切にして明るい雰囲気で踊りアピールしたいと思っています。
三宅里奈さん[ポーランド]
初めての役で踊りでいっぱいいっぱいですが、選ばれないというストーリーを意識せずマズルカを踊るダンサーと全力でアピールしたいです。
杉本直央さん[スペイン]
舞台に立ってる間や踊っている間は、あまり他の女性を見ずに、ずっと王子から目を離さないように心がけています。
スペインのようなキャラクターは自分にはあまり無いから難しいけれど、大きく踊る事を意識してアピールしたいと思います!
6人の姫がそれぞれの思いや作戦を話してくれました!
ダンサーひとりひとりが自分の国について調べたり、ミストレスからのアドバイスでイメージを膨らませてリハーサルしています。
インタビュー内容は踊りの中で王子と一緒に踊る順で書きました。観に来て下さる方は参考にしてみてくださいね!
今回こそ、オデット姫に心奪われている王子のハートをつかめる姫はいるのでしょうか...。
最後に今週のリハーサル風景を少しだけ。
2幕より白鳥達。
こちらは4幕の白鳥達。
3幕からマズルカ。三宅さんのインタビューにも登場しましたね!
同じく3幕からチャルダッシュ。織山さんや坂本さんが演じる姫を後押しします!
公演までの間、役について考えたり工夫をしながらリハーサルをしています。
是非"白鳥の湖"観に来てください!