いよいよ本番を今週末に控えた「くるみ割り人形」のリハーサルは佳境を迎え、昨日から子役を交えての通し稽古に入りました。全キャストが揃うことで、お芝居や動線、位置どりがどんどん具体化してゆき、これまでとは一味違った熱気と緊張感が稽古場を包んでいます。
さて、そんなリハーサルの余韻の残る稽古場で、本日のダイアリー担当、兵隊役の竹石玲奈とねずみ役の菅原梅衣の二人が、それぞれのボスである、くるみ割り人形役、ねずみの王様役の面々に、お話をうかがってきました。
まずは、くるみ割り人形役は今回が初、坂爪智来さん。
〈初役の意気込みをお願いします〉
坂爪 : 兵隊たちのほとんどが僕よりこの場面の経験が多いですが、皆を引っ張るような踊りができるよう頑張ります。
どんなくるみ割り人形になるのか、楽しみですね。我々は頼もしいその背中についていきます!
お次は、中堅くるみ割り人形、石田亮一さん。
〈くるみ割り人形役を踊るうえで特に意識していることは何ですか?〉
石田 : 経験を重ね、落ち着いて演じられるようなってきたので、今年はさらに表現の面、特に"人形っぽさ"を出すことを意識しています。
なるほど。実は私たち兵隊も木彫りの人形。"人形っぽさ"を表現し、ねずみとの差を出すことで、場面にメリハリをつけています。
続いて、今日の戦も全力で戦い抜き疲労困憊。ベテランのねずみの王様、塚田渉さん。
〈未だ勝ち越しのないねずみの王様ですが、今年の意気込みを聞かせてください〉
塚田 : 今年こそは勝つ!いつか勝つその時を信じて毎回演っています。そろそろクララへの襲撃も考えていますよ。(もちろん冗談です)
〈王様はどうしてもスリッパに弱いようすが...〉
塚田 : あのスリッパ、とっても汚いんですよ。俺につけるな!と思った瞬間、反射的に避けてしまうんです。
楽しい回答をありがとうございました(笑)
最後に、保坂アントン慶さん。
〈アントンさんのねずみの王様像、とは?〉
アントン : 子どもの夢の中なので、アニメチック で、デフォルメしたキャラクターに設定して考えています。
なるほど。演じる人によって特徴のあるねずみの王様。私たちねずみも、王様と絡む場面では、自然とそれぞれに対する演技も変わります。
〈意気込みをどうぞ!〉
今年こそ勝つ!!
お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
手下のねずみと兵隊の団結力も高まっています。
クララの夢の入り口、スリリングなこの場面を、ぜひ劇場でお楽しみください。
以上、菅原、竹石がお送りしました。