コンスタンチアについて <杉本 直央>

こんばんは。
本日担当の、杉本直央です。

プリンシプル・ガラまで、あと数日となりました。
上演作品の中のひとつ、【コンスタンチア】について調べてみましたので、少々長くなりますがお付き合い下さい(^人^)♪

作品には、作曲家ショパン、コンスタンチア、ジョルジュ・サンドが登場します。
周りの女性男性は、ピアノのけん盤から音楽が奏でられるかのように存在します。


女性たちとの出会いと別れが、ショパンに創作のインスピレーションをもたらしたようですが、
その代表的なものが女流作家ジョルジュ・サンドとの関係、
そして、もうひとつ忘れてはならないものが、ワルシャワ音楽院の同窓生で、声楽科のコンスタンチアへの思いのようです。

コンスタンチアは美しい容姿と声で注目を集めていたそうです。
作品となっています『ピアノ協奏曲第2番』には、彼女に思いを寄せつつも、声もかけられない半年間のショパンの思いが込められ、特に第2楽章はコンスタンチアを思って書いたと、自身も明言しています。

やがて二人の仲は接近し、ショパンがステージでコンスタンチアの伴奏を弾いたり、
彼女のためと思われる歌曲を作曲するなど、親しい間柄になっていったそうです。


それからもう一人、作品中でもとても魅力的なジョルジュ・サンドについてですが...

女流作家であり、パリの社交界で女王の如く振舞っていた女性で、彼を恋人の様に、姉の様に、そして母親の様に、という複雑な愛し方をした人だそうです。
1828年、ショパンが28歳の時、彼女と共に南欧の島マジョルカに移ったそうですが、ここで彼は本格的に発病し(のちに肺結核に...)、身体は刻々と蝕まれ始めました。
それでも、作曲は依然として以前と同じ様なやり方で進め、彼の生涯の内での最も多作な、最も充実した作品の生まれた時代となりました。
しかし、1846年の末にはサンドと不和になり、長年に渡った2人の共同生活は終わってしまったようです。


私は初めて作品を観たときから、この作品中のジョルジュ・サンドにとても魅力を感じ、それは今も変わりません。とても奥深い女性像で、胸にズンときます。

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【コンスタンチア】は、そんな3人の関係が描かれた作品です。
少しだけそんな背景も交えながら観ていただくのもいいかもしれません!

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今回のコンスタンチアは季可さん、ショパンは侑一籠くん、ジョルジュ・サンドはまな美さん。楽しみです!


最後に、今回とても偶然なことを見つけました(°∀°)

ショパンは19歳の時、ワルシャワで開かれた声楽の音楽会で、音楽院の女生徒のコンスタンチのソプラノを聞いて、深い感銘を受け、ひそかに愛するようになったそうですが、
それが1829年4月21日だというのです!!
公演当日は『2014年 4月21日 』(°∀°)
なんだかひとりで興奮してしまいました!!

これは、どうしても皆様に聞いていただきたくて、文章は長くなりましたが入れさせていただきました。


本日より、プログラム通りのリハーサルとなり、稽古場も本番前の緊張感に包まれております。
ひとりでも多くのお客様に観ていただきたいと願っております。
当日券の発売もありますので、是非劇場にいらしてください!

それでは、明日のホットラインもお楽しみに♪