半年ぶりの土田さと子です。
今回は「ファンダンゴ ダイブ事件」のお話をさせていただきます。
忘れもしない、いや出来ない18年前のドン・キホーテの公演...
主役は現在ミストレスの志賀三佐枝さんとホセ・カレニョ氏。
初日でいつになく盛り上がりをみせていました。
三幕の緞帳が上がり、いざ歩き出した途端 後ろから吉岡まな美ちゃんが「さとちゃん なんば...」と声が.
私はすぐに動揺、 ポーズをし、苦手な階段の一歩目を踏み込んだ途端...
気がついたら目の前の景色は客席ではなく、リノリウム！
ただ手はつかず そこから起き上がれたのは今でも不思議で仕方ありません。
その日の私のファンダンゴの踊りは全4公演の中でも最悪でした。
お二人のグランパドドゥは最高の出来栄え。
会場も盛り上がり、いざカーテンコール。
私は上手の1番端、そう王座の近く...
パニックしている状態でお辞儀をし、後ろに下がる時に王座につっかかり小ダイブ。
客席からは笑声...
すでに私は生きた心地はしておらず、緞帳がしまった途端に皆に「今日の主役はさと子だ、さすがだ 客席から笑いをとれるのはお前しかいない」と言われてる所に阿佐美先生がいらっしゃって、まず謝ろうと思っていたらすかさず
「最初にこけたのは誰なの？」と「私です、すみません」
「じゃあ 王座に引っかかっちゃったのは誰なの？」と 「それも私です 本当にすみません！！」
私は内心（もうクビです）と次のコメントを予測していたのですが...
「あなたはマンガみたいな子ね、明日は気をつけなさい」と笑ってお帰りになられました。
あの阿佐美先生とのやりとりは今でも頭の映像に残っています。
あれから相当の時間が流れていますが未だ語り継がれるファンダンゴダイブ事件。
今回はその時からずっと演じ続けているメイドと貴族の役で、舞台を踏みます。
階段は降りませんのでご心配なく（笑）
いつかドンキホーテの神様にお許しいただけると良いのですが‥‥
若手からベテラン迄 見どころ満載のドンキホーテ！
ぜひ お楽しみ下さい！！
最後迄おつきあいいただきありがとうございました。