こんばんは、日高です。
たくさんのリハーサル風景をご紹介させていただいているとおり、牧阿佐美バレエ団は今『眠れる森の美女』公演に向けてリハーサルをしております。
牧阿佐美バレエ団の代表作でもある『眠れる森の美女』はもう33年も上演されています。
ご覧になった事のある方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
皆さんもご存知のように『眠れる森の美女』はとても素敵な物語です。
バレエでは声を発しない代わりに、踊りや身振り手振りでお話しする"マイム"がたくさん使われます。
マイムもタイミングや音楽を合わせる事でドラマティックに見せたり、伝えやすくなったりするので細かく練習しています。
こちらはリラの精のリハーサル風景
初演でリラの精を踊られた沢田加代子先生が細かくマイムの意味や設定、周りの人物の位置関係や音楽をダンサーに伝えています。
幕が開いた瞬間からたくさんのマイムが飛び交っていますが、リラの精とカラボスの最初の対決、プロローグの後半は物語の大切な場面の1つ
「あら、カラボスさんこんにちは。あなた何て事を言っているの」とカラボスに向かって挨拶をしながら王妃に向かって「大丈夫ですよ、私に任せて下さい」とアイコンタクトをとっている・・・なんて細かい設定もある事をご存知でしたか?
こちらは初演で王室に仕えているカタラブットを演じられた高田紀男先生とのリハーサル風景
カタラブットがどんな人物なのか
どんな気持ちでオーロラ姫の誕生祝い、婚約者を決めるお誕生日のお祝い、結婚式の場面に立っているのか
コロコロ変わるカタラブットの表情も物語には欠かせないものになっています。
踊りや構成、そしてマイム、時代背景に沿った装置や衣裳、お辞儀1つにまでこだわった振付けまですべてが計算されているテリー・ウエストモーランドの傑作
時代を超えて語り継がれてきた牧阿佐美バレエ団の歴史とともに、ぜひ劇場で『眠れる森の美女』の世界をお楽しみ下さい!!