舞台に立つということ  <上原 大也>

こんにちは!
暑い季節も過ぎ去り、過ごしやすい日々が続いています。


バレエ団では今週末にある洗足学園バレエコース開設記念公演と
10月に行われる白鳥の湖のリハーサルをしています。



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毎回舞台に立つ仕事をしている私たちですが、実は舞台にあがるまでにやることが沢山あるんです!

今回はそんなダンサーたちが舞台に立つために、日々どんな事をしているかについて書きます。




私たちダンサーは、毎朝、まず団員みんなで稽古(レッスン)をし、その後それぞれのリハーサルに臨みます。


このレッスンというのはダンサーにとっては非常に重要で、世界中どんなダンサーも必ず行います。
(これを怠ってしまうと現状維持どころか、すぐ下手になってしまいますね。)

レッスンの基本的内容は毎日大きくは変わりません。
技術の向上、身体の調整、怪我の予防など、個々人目的はさまざまですが、皆一緒に稽古します。


私達はプロのスポーツアスリート(一部かもしれませんが・・・)などとは違って、すべて自己管理の世界です。
専門のトレーナーがいるわけではないですし、バレエ団にいる時間以外は基本的には自由なので、
それぞれが自らの身体を舞台のために作り、そして管理していかなければなりません。
(これがなかなか大変!!)


食事を気を付けたり、マッサージに行って疲労回復したり、ジムやピラティスに行って身体を鍛えたり・・・。


さらにバレエには表現力も必要です。
本を読んだり、映画を観たり、舞台を観たり・・・。
役柄によっては、その作品や演じる人物の事を詳しく調べる事もします。

(もちろん全員が四六時中舞台のために過ごしているわけではないので、趣味の時間であったり、家族の時間であったり、リフレッシュ出来る時間もちゃんと作っているようです。)



当然、そうした中で毎日のリハーサルをこなしていかなければなりません


主役、ソリスト、コールドと役割は様々ですが、皆、毎回リハーサルに真剣に取り組んでます。
バレエミストレス、バレエマスターと意見を交換しながら、どうやったら効果的に見えるか、
どうすればお客様に喜んでもらえる踊りになるか、試行錯誤しながら毎日取り組んでいます。

はじめはそれぞれの役ごとにリハーサルをして、舞台が近づいてきたら全員参加の幕ごとリハーサル。
その後全幕の通しリハーサルになり、舞台リハーサルへつながっていきます。




そしてこれは少し例外かもしれませんが、舞台に立つためにまだやることがあります。
それは舞台で自分が使う道具の管理です。

例えばお化粧道具。
私達は基本的に舞台メイクを自分で描きます。
そのため道具も自分で管理しなくてはなりません。
みんな自分の使いやすい道具を揃えて、舞台に備えます。

あとはダンサーの命とも言うべき、トゥシューズ!(男性はバレエシューズですね)
これは皆さんこだわりがあるようで、何十種類もある中から自分の足に合ったシューズを選びます。
さらにはその管理方法もさまざまで、ニスを中に流したり、音がしないように叩いたり・・・。
女性の皆さんは本当に大変なんです・・・。




そうした準備を経て、ようやく舞台にあがることが出来ます。


もちろん舞台に出てしまえば、このような努力というか苦労はお客様に見せる事はありませんが、
私たちの日常が少しでも知って頂ければ幸いです。




上手くまとまりませんでしたが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。




注*これはあくまで私の今までの経験で書いています。
他団体などでは該当しないこともあると思いますのであしからず。