ジゼルのあれこれ  <尾形 結実>

こんばんは。急に涼しくなり、身体がついて行けていない気がしますが......何人かの記事でお伝えしていますようにジゼルのリハーサルで相変わらず汗だくですm(__)m


今日は「ジゼル」について......
ジゼルでは1幕、2幕共にお花が何度か登場します。1幕ではジゼルがアルブレヒトと出会い、花占いをする場面。軒先に咲く花を何気なく摘んで一枚ずつ花びらをちぎりながら「好き、嫌い、好き、嫌い...」最後は良くない結果になると分かり落胆するジゼルをみて、アルブレヒトはジゼルに見えないところでこっそり一枚花びらをちぎりジゼルに「ほら、大丈夫だよ♬」と見せます。 あのお花はマーガレットのように見えますね。マーガレットの花言葉は【 花占い、真実の愛、信頼 】... なんだか切なくなります。

先日、2幕のウィリのリハーサル前に女性同士で「バレエの物語に出てくる主役の男の人は酷い人が多いけれども、アルブレヒトは中でもダントツ1位だね!」と盛り上がりました。笑
でもジゼルが一目惚れしてしまう程、魅力的だったということですね。 そんな色男?の貴族、アルブレヒトを演じるのは菊地研さん。ジゼルを演じるのは青山季可さんです。ジゼルに一途な思いを寄せているのにウィリに殺されてしまうかわいそうな村人、ヒラリオンはラグワスレン・オトゴンニャムさんが。

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2幕ではウィリの女王であるミルタが最初に白いユリの花を持って踊ります。ユリの花の花言葉は【純潔 威厳】
未婚のまま亡くなった若い女の人がウィリとなり、夜の森に現れます。今回ミルタを演じるのは久保茉莉恵ちゃんです。ミルタの振り付けはジャンプが多いのでクラスレッスンの時から熱心に研究している姿を最近よく見かけます!

そのあと、ミルタが枝のような物を持ってもう一度現れます。これは諸説ありますが一般的にはローズマリーと言われています。 ローズマリーの花言葉は【思い出 記憶 追憶】
アルブレヒトが出てきて、ジゼルとパドドゥを踊る前にミルタがローズマリーを持っていますがポキッと折れてしまいます。 何故折れるのか......これも諸説あるようですが、一つは十字架の前にアルブレヒトを立たせたジゼル。ウィリは十字架に弱く、神の怒りにふれて折れた。というのと、ジゼルとアルブレヒトの一途な思いが魔の効力に勝った。 という説...。調べてみるととても細かい設定があるようで興味深いです。

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ミルタにアルブレヒトを助けてもらうよう、ジゼルが懇願する時に持ってくるのもユリの花。アルブレヒトがジゼルのお墓に持ってくるお花、最後ジゼルが去ってしまう時に落としていくのも同様です。

至るところに登場するお花。花言葉の意味を考えながら観てみると、また違った見え方があるかもしれません。

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上の写真はジゼルの友人のリハーサルより。今週までは役柄毎の抜き稽古でしたが、来週からはいくつかの役を交えてのリハーサルになります!!


来月の公演、是非観にいらして下さいねm(__)m