白鳥座談会    <竹石玲奈>

今回は、私たち三人の座談会をお届けします♪
 



麻由) 白鳥の本番まで、もうすぐ残り一ヶ月だね。

修子) はやいね~!リハーサルが始まってから本番まで、いつもあっという間に感じる。

玲奈) 本当に。この前修ちゃんも記事に書いてたけれど、昨日のリハーサルではまさに「汗の湖」になってたね。

麻由) 二幕の出からノンストップで踊りが続いて、パッと止まったときの汗がすごい。人体の不思議(笑)

玲奈) 四幕の最後に上を向いて立ってるときは、汗が目に入りそうになったりね。

修子) 二幕の小さい四羽と大きい二羽とオデットのヴァリエーションの間、コールドが上手と下手に一列に並んで立っている場面のリハーサルでは、いつもテープ番やアンダーステディーの子が床に垂れた汗を拭きにきてくれるでしょ。あれは本当に助かるよね。

麻由) うんうん。汗っかきの身としては本当に申し訳ないと思いつつ…とってもありがたい!!

修子) それにしても、湿気の多い時期は、トウシューズがつぶれるのが早いこと早いこと…(苦笑)

玲奈) 二幕は足の裏が使いやすいやわらかめ、四幕はパドブレが多いから硬めのを履く人が多いけれど、「四幕用のシューズがどんどん二幕用になっていく~!」って声を頻繁に聞く気がする…

麻由) トウ先にニスやアロンアルファを流してる人も多いよね。あ、それから、音がしないようにする工夫。

修子) 私は原始的に、コンクリートで叩く!麻由ちゃんはトウの部分をきれいに縫ってるよね。

麻由) うん。フリードのトウシューズは叩くとつぶれちゃうから、補強も兼ねて布団針と刺繍糸でかがってるの。

修子) ところで、みんなは「白鳥の湖」のなかでどの場面が好き?

麻由) 私は、やっぱり四幕の最後!結末は演出によって様々だけど、私はバレエ団の演出が大好き!観ていても感動的だし、踊っていても鳥肌が立つくらい。ぜひ最後は全体に注目して観ていただきたいと…!!

玲奈) そうだね!ダンサーの間でも「やっぱり牧の四幕が好き!」っていう人が多いよね。

修子) うん。幕開きのスモークの演出も幻想的でとってもきれいだし、曲も素敵で。玲奈は?

玲奈) 私は、実は三幕のパ・ド・カトルが好きなんだ。

麻由・修子) へぇ~意外!!

玲奈) 白鳥の中でも、カトルは特に踊りと音楽がぴったり合っていて音楽的なところが心地良くて。コーダのテクニックのたたみかけも盛り上がるし!

麻由) 他のバレエ団ではあまりやらないパ・ド・カトルも、見どころのひとつだね。

修子) 三幕でいうと、入場も好き!曲に乗せられて、気分が高まる♪

麻由・玲奈) あ~入場!高まる!

修子) あと私は、どの場面も捨てがたいけれど....一幕のワルツも好きだな♪8カップルの華やかな踊りで、舞台が一気にあたたまる感じがいいよね。

玲奈) 私もあのワルツ好き!緩急があって、見ごたえがあるよね。

麻由) 一幕といえば、村娘が家庭教師をからかうところもいいよね!

修子) うんうん!軽快な足さばきが可愛らしくて!

玲奈) ところで、数あるコールドの中でも、白鳥のコールドの緊張感は別格だよね。

修子) そうだね。二幕のコールドの出の前に、先頭の先輩が全員に「よろしくお願いします!」って声をかけて下さるのは、身が引き締まるよね。

麻由・玲奈) 本当にね!

玲奈) あのお声掛けもそうだけれど、いろんなところで先輩の気概を感じて、いつも背中を押されてる。

麻由) 受け継がれてきたものを、これからも繋いでいきたいね。

修子) 素敵な舞台をご覧いただけるように、本番まで頑張ろう!


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竹石玲奈