こんにちは、岡本麻由です。
今日は女性ダンサーにとって、なくてはならない存在【トウシューズ】に注目します。
誰もが一度は憧れるトウシューズ。
早く履きたくてうずうずしているダンサーの卵たちも沢山いるのではないでしょうか...(*´ー`*)
しかし、なぜ爪先で立とう!!なんて思い付いたのでしょう。。
トウシューズを履くことが当たり前となっているダンサーたちの間でもふと我に返り、つい抱いてしまう素朴な疑問......笑
一般的な起源、それは180年ほど前のこと。
マリー・タリオーニが「ラ・シルフィード」(1832年初演)の中でトウシューズを履いて優雅に踊ったことが始まりとされています。
当時のバレエダンサーは上からワイヤーで吊られた状態で踊り、軽く見せていたそうです。
ロマンチックバレエと呼ばれるこの時代は、妖精などの軽やかな生き物を表現する作品が多く、
トウシューズで踊る事により、ワイヤーを使わなくても空を飛んでいるイメージを表現する事が出来ました。
ちなみにこの「ラ・シルフィード」を振り付けしたのはマリー・タリオーニのお父さん、フィリッポ・タリオーニだと言われています。
歴史も振り返ったところで...!
私のトウシューズこだわりポイントをご紹介します。
それは、トウの先をぐるっとかがる事です。
少々時間は掛かりますが・・・(笑)
これをすることで、消音効果を狙っています^^
私は職人さん手作りのFREEDを履いているので、少しずつ出来が違うことも...!
そんな時は念入りに先をかがって調整しています♪
また、買ったまま履くと1回のリハーサルで潰れてしまうこともあります。
それを避けるために、まだ1度も踊っていない状態の時に瞬間接着剤とポアントハードナーを靴の中に流し込んで固めます。
そうして何足かを順番に履いて2~3ヵ月持たせています(^^)
それでは他のダンサーのこだわりも少し覗いてみましょう!!

↑ こちらは三宅里奈ちゃんのトウシューズ。
やはり里奈ちゃんも先をかがっています。そして、サイドも自分のサイズに合わせて浅くなるように縫っているようです。
ポワントの先に貼ってあるテープ...!
リボンの結び目がヒラヒラと出てしまわないようにこのテープで留めているそうです。
本番の時は私も縫ってリボンを留めますが、リハーサルから留めているなんて素晴らしい♪

↑ こちらは菅井雅子ちゃんのトウシューズ
サイズを調節するための前ひもが付いていないタイプなので、自分でゴムを入れて調節しているそうです!

↑ こちらは日髙有梨さんのトウシューズ
有梨さんは幅を調節するためとヴァンプの深さを調節するために前の部分を糸で縫っているそうです。
また、有梨さんは靴の音を消すためにコンクリートなどでトウシューズを叩く工夫をされています。
バレエ団でもたまにその姿をお見かけします(^^)
それぞれが工夫をしているトウシューズ。
これからも履きやすいように、そして綺麗に見えるように研究していきたいです(^^)
連日ホットラインでもご紹介していますが、
バレエ団は4月21日(月)に文京シビックホール 大ホールで行われる『プリンシパル・ガラ』のリハーサルの真っ最中!!
盛り沢山のプログラムでお待ちしております♪ぜひ劇場に足をお運びください(*^_^*)
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日担当のダンサーは誰でしょうか(^^)!?
どうぞお楽しみに~♪