ジゼルを終えて。  <青山 季可>

ホットラインをご覧の皆さま、こんばんは。
そして、木曜日に幕を閉じた『牧神の午後/ジゼル』を観にいらしてくださった皆さま、ありがとうございました。

まったく雰囲気の違う二つの作品をお届けしましたが、楽しんでいただけましたでしょうか??

今回の公演は今年最後の、そして一度きりの舞台だったので、ダンサーサイドも一段と気合いの入った舞台だったように思います。


3度目のジゼル。
私にとってのジゼルの印象は、年齢や経験を重ねることによって、少しずつ理解できて表現できる難しい作品だという想いがいつもありました。

ミストレスの先生方にも、感情だけで突っ走らないように間の取り方を意識すること、前から見える印象と自分自身がやっているつもりとのギャップ、本当に少しのことで大きな違いが出ることについて、とても熱心に注意していただきました。
すぐに消化できず、落ち込むこともありました。
もちろん問題点を全てクリアーできているなんて思いませんが、なんだか澄んだ気持ちで本番に臨むことができました。

今回ジゼルを踊らせていただくことができて、とても幸せでした。

残念なことに、記念に写真を残すことも思いつかないくらいのバタバタの舞台裏でしたので、いただいた美しい白いお花の写真を。

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さてさて。少しゆったりとした時間を過ごせそうなので、思う存分『読書の秋』を楽しみたいと思います。

原田マハさんの『ジヴェルニーの食卓』
ゴッホも描いているタンギー爺さんが
タイトルになっているお話など偉大な画家たちに関する4つのストーリーが展開されているようです。

佐渡裕さんの自伝『僕はいかにして指揮者になったのか』
昔からお世話になっている方に、今回の公演で差し入れとしていただきました。
佐渡さんは、文京シビックホールと提携しているシエナウインドオーケストラの首席指揮者でもいらっしゃるので、こちらも楽しみです。


それでは、新しい一週間も気持ちよく過ごされますように。

季可