「ノートルダム・ド・パリ」  <織山 万梨子>

こんばんは。
織山万梨子です。

今日はGWにふさわしい暖かい日となりましたが、皆さまはどう過ごされましたか?



本日は、6月公演「ノートルダム・ド・パリ」に関してのお話をさせていただきたいと思います。

私が初めてローラン・プティの作品を見たのは、牧阿佐美バレヱ団で1999年に上演された「ダンス・ヴァンテアンⅦ ローラン・プティの夕べ」を観に行った時でした。
その公演では「シャブリエ・ダンス」、「アルルの女」、「若者と死」が上演されていたのですが、これらは知る人ぞ知る、プティの大傑作の演目です。

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当時9歳だった私にも衝撃的なバレエでした。いわゆるクラシックバレエの定番であるお姫様や妖精...ではなく、人間臭く破滅的なラストを迎えるような役や作品に惹かれるようになったのも、この時からです。...今考えると、可愛いげのない小学生だったのでしょう(;´∀`)



「ノートルダム・ド・パリ」の、牧阿佐美バレヱ団での初演は1998年。
「ダンス・ヴァンテアンVII」の一年後の2000年に文京シビックホールで再演された時、私は初めてこの作品を見ました。

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(プログラムの表紙)

何よりも、1幕冒頭の「道化祭」のシーンが印象的でした。モーリス・ジャールの暗いエネルギーで観客を覆ってしまうような音楽、イヴ・サンローランのカラフルな衣裳、ダンサー一人一人のパワーが最高にマッチして、一気に「ノートルダム・ド・パリ」の世界に引き込まれました。
また、2幕幕開きで舞台上に設置された大きな鐘にカジモドが乗って揺れるシーンも印象深かったです。

公演は二日間あり、私が観に行ったのは初日の回だったのですが、どうしてももう一度観たくて、次の日も観に行きました。
初日は1階の前方の席から観たので、二日目は2階後方から観てみました。2階席からは、1階席からは見えなかったようなフォーメーションや踊りの動き、照明デザインなどを見て楽しむことができ、抜かりなく作られているこの作品に更に感激しました。


「ノートルダム・ド・パリ」を初めてご覧になる方も、何度も観たことがある方も、どうぞ楽しみに劇場へお越しください。


<おまけ>
毎度おなじみ、キキ君です。

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